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横浜市建設工事主観点算出方法
発注者別評価点(主観点)に反映する年間平均請負実績と平均工事成績について、算定期間を過去2年間から過去4年間に延長されました。
発注者別評価点(主観点)算出方法【工事】
Ms=C(R−65)+α
C 過去4年間の工種別の年間平均請負実績金額について別表より求める数値(3.0〜6.0)
R 過去4年間の工種別の平均工事成績
(優良工事請負業者表彰を各工種に対応する部門において受賞している場合はRに5点加算)
α 個別の工事成績や指名停止、ISO認証及び障害者雇用の状況による加点(減点)
・過去2年間の工種別の工事成績85点以上の件数 1件につき10点
・過去2年間の工種別の工事成績65点未満の件数 1件につき−10点
・建設業労働災害防止協会への加入 5点
・法定障害者雇用率(2.3%)を超える障害者の雇用 5点
・男女共同参画に関する一般事業主行動計画の策定及び届出 5点
・過去2年間の独占禁止法違反行為等による指名停止 1か月あたり −5点
年間平均請負実績金額による数値C
工種別年間平均請負実績金額 | 数値C | 工種別年間平均請負実績金額 | 数値C |
5.0億円 以上 | 6.0 | 2.0億円 以上 2.5億円 未満 | 4.2 |
4.5億円 以上 5.0億円 未満 | 5.7 | 1.5億円 以上 2.0億円 未満 | 3.9 |
4.0億円 以上 4.5億円 未満 | 5.4 | 1.0億円 以上 1.5億円 未満 | 3.6 |
3.5億円 以上 4.0億円 未満 | 5.1 | 0.5億円 以上 1.0億円 未満 | 3.3 |
3.0億円 以上 3.5億円 未満 | 4.8 | 0.5億円 未満 | 3.0 |
2.5億円 以上 3.0億円 未満 | 4.5 |
営業年数が6年以上35年までは、営業年数が1年増える毎に点数が2点アップします。
神奈川県建設工事主観点算出方法
項目および配点 | 内 訳 | |||
1.工事成績評価 75点〜‐40点 (当該申請業種に配点) (過去5年間) |
工事成績評定点 | 計算方法 | 配点の範囲 | |
80点以上 | 一律75点 | 75点 | ||
75点から79点まで | (工事成績評定点‐74) ×7+30 | 65点〜 37点 | ||
65点から74点まで | (工事成績評定点‐65) ×3 | 27点〜 0点 | ||
55点から64点まで | (工事成績評定点‐65) ×2 | ‐2点〜‐20点 | ||
51点から54点まで | (工事成績評定点‐55) ×4−20 | ‐24点〜‐36点 | ||
50点以下 | 一律‐40点 | |||
JV工事成績の構成員への加点 |
2.優良工事等表彰歴 10点を限度とする (当該申請業種に配点) (過去5年間) |
優良工事知事表彰 優良工事部長表彰又は災害復旧表彰 ※各項目相互の加算はしない JV工事に係る表彰歴の構成員への加点 |
10点 5点 |
||
3.県への貢献度 10点を限度とする (当該業者に配点) |
県と協定等を締結している業者 (「神奈川県公共建築物に係る地震時の点検等の 協力に関する協定」を追加) |
10点 5点 |
||
4.建設機械保有状況 5点を限度とする (当該業者に配点) |
県への貢献度加点業者のうち、 財務諸表の固定資産のうち 「機械・運搬具」「工具器具・備品」の帳簿価格の 合計1,000万円以上 |
5点 | ||
5.優秀な技能者 5点を限度とする (当該業者に配点) |
優秀技能者表彰(CCI主催)受賞者 神奈川県技能者等表彰受賞者 (建設及び土木・舗装・鉄道線路工事部門) 優秀施行者(建設マスター)国土交通大臣顕彰受賞者 |
1点/人 最高5点 | ||
6.社会的責任 11点〜0点 (当該業者に配点) |
建設業労働災害防止協会加入 | 3点 | ||
障害者雇用 障害者雇用率を超えて、一人以上雇用 |
2点 |
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子育て支援 ・常時雇用者301人以上で認証を受けている者 ・常時雇用者300人以下で認証を受けている者 |
1点 2点 |
|||
※認証・・・神奈川県子ども・子育て支援推進条例による認証制度 | ||||
協力雇用主 消防団員の在籍 脱炭素認証 |
2点 2点 2点 |
※主観点数は、合計で118点を限度とする。
当事務所の主観点アドバイス
多くの諸官庁では主観点を設けています。国土交通省の方針のみならず、自治体の意向も反映されています。また、首長の強い意向が反映されることもあります。その算出方法は確実に頭に叩きこんでおきたいところですが、その改正・変更にも注意しておかなければなりません。当然、自社の
完成工事点数を把握しておかないと話にもなりません。
大体は、完成工事点数を核に数式化されているからです。
例えば横浜市の場合、CもRもαも全て大事ですが何より完成工事検査において高得点を取る事です。
受注に関しては偶然的要素がつきまとうが、受注した仕事に関してはもはや空想ではなく高得点獲得が可能な現実です。例えば85点以上の点数が2年間に2つでもあり、優良工事表彰でも受ければ、それだけで+25点。
肝となるRは当然高いはずですから、主観点らしからぬ高得点となります。経営審査点数で数点をあれこれ悩むより、主観点を考慮する方がはるかに効率的で建設的な悩みと言えます。
また、区切り(主観点の締め)も考えながら受注すること、ライバル会社の主観点も推測、忖度することもせざるを得ないでしょう。当事務所では、ご依頼によりライバル会社の動向等の調査もいたします(当事務所とお取引の無い会社に限る。)
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